伊藤直榮先生・宇都宮初夫先生 特別研修会
2006.6.10〜11
参加者83名

第一日目、午前は宇都宮先生から講義で始まりました。
理学療法の今まで・・・そしてこれから求められているもの。
お話を伺うに従い、自分達の歴史を知らなければ、新しいものも生まれないし、
間違った方向へと進んでしまう危うさがいつも自分と隣り合わせであるように感じました。

運動療法、特に関節可動域運動について技術の変遷に則って実技です。
宇都宮先生のデモンストレーションは流れるように進んでいきます。

なかなか同じようにはいかないものです。どの技術も出来る様になる為には練習あるのみですね。


午後からはいよいよ伊藤先生の登場です。
まず伊藤先生がPTになるずっと前のお話から、PTになるきっかけなどから始まり、
PTになってからどの様に患者に接してこられたか、非常に熱のこもった内容を、
ユーモアを交えながら、お話し頂きました。
伊藤先生の過ごされた時間は、激動の時代であり、また日本のPT創世記というなか
伊藤先生の情熱とそれを持続される体力・精神力の強さが伝わってきました。
今の自分達の甘え、易きに流れる弱さを痛感する反面、伊藤先生のパワーに感化され、
自分達も頑張ろう!と元気になりました。
懇親会![]()



関西支部から参加して下さった先生方

そして四国地区からも。


カラオケでは伊藤先生が歌声もご披露して下さいました。



岡山支部“歌姫
参上”
このあとは・・・それぞれが翌日の勉強会への抱負をスピーチしました。
伊藤先生、宇都宮先生だからこそできるお話もたくさんお聞かせ頂きました。
特に伊藤先生のICUでの症例を積み重ねられての「死とは何か」、宇都宮先生の
脊損症例を通しての「生きるとは何か」というお話は、これからも心に残る財産になりました。
第二日目
Breath Assist Technique(BAT)の理論と実技です。




伊藤先生によるデモンストレーション、そして伊藤先生自ら体を呈されての実技指導。
このような機会はなかなかありません。


今回参加した83名全ての参加者をくまなく実技指導頂きました。
本当にありがとうございました!伊藤先生のパワーに感動です。
伊藤先生の手を置いた瞬間の“touch”
手を置かれた瞬間からぴったりと呼吸と合い、私達とは全く違うものだとわかります。
「患者の身体と話が出来る」ことは宇都宮先生と共通する所があるように感じます。
呼吸介助、関節可動域運動、動作介助等どれを挙げても、患者の動きにぴったりと
合わせられる事は重要であり、常々難しいなあと感じている事でもあります。
少しでも伊藤先生、宇都宮先生に近づけれるよう勉強です。
今回の研修会はその大きな起爆剤になったのではないでしょうか。
本当にありがとうございました!